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Amazonのネットとリアルの融合戦略

リアル化を狙うAmazonの戦略

日本でもAmazon楽天市場に代表されるネット通販業界は常に進化し続けていますが、近年アメリカで新たに「ネットとリアルの融合」に注目が集まっています。
今回は、この新たなトレンド「ネットとリアルの融合」について、具体的な事例を踏まえながら紹介していきます。
2017年6月16日、Amazonが老舗スーパー「ホールフーズ・マーケット」を同社過去最大金額137億ドル(およそ1兆5000億円)で買収しました。これまでネット通販で成長してきたAmazonが実店舗をもつことになり、市場に大きな衝撃を与えました。

1.これまでにないアプローチ!Amazonリアル書店

2015年11月、Amazonはシアトルに最初の実店舗である書店をオープンしました。今では数店舗を運営していますが、アメリカの書店としては店舗が小さく、扱う本も多くはありません。しかも店内では一般的は書店とは違い、背表紙ではなく表紙をお客さま側に向けるというユニークな方法をとっています。並べる本の数は減ってしまいますが、Amazonはここにネットから集めたデータを活用しているのです。つまり、本をジャンル別に分けるのではなく、ネット通販で購入したお客さまの評価やレビューが高かった順に並べたのです。しかも、消費者も実店舗に足を運ぶことで、興味のある本の表紙やデザインをしっかり手にとって見ることもできます。ネット販売と実店舗販売、双方のいいところを合わせた店舗が生まれたのです。

2.店舗網と物流システムを大活用!生鮮食品のネット販売戦略

冒頭で紹介した食品スーパーの買収事例では、Amazonは生鮮食品の本格販売を狙っていると考えられています。食品の販売においては、「鮮度」と「品揃え」が重要であり、「ホールフーズ・マーケット」は全米の主要都市でも流通網をつくり上げています。そのため、Amazonが「ホールフーズ・マーケット」の店舗網と物流システムを活用し、生鮮食品のネット販売を拡大しようとしていることが予測されます。
現在もネットで注文した商品を受け取る方法として、実店舗での商品の引き渡しは非常に需要があります。
時価総額およそ70万ドルまで成長を遂げた超巨大企業、それでもまだまだ攻勢の手を緩めないAmazonから目が離せません。
このように、今後ネットとリアルなサービスが融合することで新たな付加価値を生むビジネスに、世界中の注目が集まってきています。


S-Collection株式会社では、ネットとリアルの融合をテーマにしたイベントの開催も行っている実績があります。今ある既存のサービスやビジネスモデルにとらわれることなく、お客さまとのリアルなコミュニケーションと、企業様の求めるサービスを提供することで、新たな付加価値を生み出し、さらなるお客さま満足度の向上を図っていきます。