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「バンパー広告」の有効性! 6秒でユーザーの気持ちをつかむ新たなYouTube広告にせまる!②

「バンパー広告」により動画広告の費用対効果が高まる!?

前回の記事「「バンパー広告」の有効性!6秒でユーザーの気持ちをつかむ新たなYouTube広告にせまる①」では、バンパー広告の特徴やほかのYouTube広告との違いを紹介しました。

Googleが2016年にバンパー広告を導入した当初は、海外での事例がほとんどでしたが、最近では日本での活用事例も増えています。今回は、日本での2つの事例を紹介し、バンパー広告のさらなる魅力にせまります。

 

1.ブランド認知度を向上!!

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社では、NUROという光回線インターネットサービスのブランド認知度の低さに課題がありました。このサービスのユーザーは、クリエーターなど専門性の高い方が中心だったためです。そこで、ブランド名を浸透させるためにターゲットを一般消費者に絞り、3ヵ月間YouTubeでのバンパー広告配信を行いました。

結果、Googleが提供しているブランド効果測定で「ブランド認知度」が約120%向上し、広告の内容が記憶されている割合(広告想起率)も約380%、特定のキーワードで検索される比率(サーチリフト)も約280%も向上しました。インパクトのあるバンパー広告を複数パターン用意し、一定期間配信することで、視聴者に確実にブランド名を印象づけることが可能になることがわかりました。

 

2.従来の広告「TrueView広告」との組み合わせで効果を発揮!!

動画配信サービスHuluを手がけるHJ Holdings, Inc.では、新作の配信時に、より早く多くの視聴者の認知を得ることを課題としていました。そこで、人気海外ドラマ『アウトキャスト』配信時に、バンパー広告の配信を実施しました。ドラマの視聴者に、作品のタイトル名や配信開始時期を知ってもらうことが目的です。このとき、バンパー広告とTrueViewインストリーム広告を同予算で配信し、広告の訴求効果も確認しました。

結果、両者の広告想起率はほぼ同じになったのです。一方で、広告コストをみると、バンパー広告はインストリーム広告にくらべて33%も低く、ユニークユーザーの獲得数は2倍以上も上回る結果になりました。このことから、TrueView広告とくらべてバンパー広告は、低コストでより多くの視聴者に広告が視聴されることがわかったのです。

同時に、バンパー広告とTrueView広告で、動画広告が表示されたユニークユーザーの重複はわずか5.8%程度で、それぞれ違った層のユーザーに広告が視聴されていました。
つまり、バンパー広告とTrueView広告を組み合わせることは、効果的に多くのリーチを獲得することにつながります。


バンパー広告は比較的新しい広告手法です。6秒という短時間であることの特性を活かした表現技術の向上や、ほかの動画広告や媒体と組み合わせたプロモーションにより、さまざまな活用方法が生み出されていきます。
YouTube広告市場は2021年に300億円を超えると予測されています。右肩上がりの市場のなかで、ユーザーと広告主双方にメリットをもたらす広告手段は、今後もさらに発展していくでしょう。