S-Collection株式会社 メディアについて

S-Collection株式会社のWEBメディアを中心としたメディア事業

niconico(ニコニコ動画)の変遷

コミュニティからメディアへ

ニコニコ動画は元々、「動画視聴サイト」で動画を媒介し、ユーザー間でコミュニケーションをとることが主な目的の「コミュニティサイト」でした。 

コミュニティとしてのニコニコ動画

コミュニティサイトとは、動画の配信者や投稿者などの「送り手」、視聴者などの「受け手」以外に、ニコニコ動画特有のコメント機能というものが存在し、コメントで動画に手を加える「参加者」がいることが特徴的です。

ニコニコ動画はこの「参加者」としての楽しみを提供し、爆発的にユーザー数を増やしてきました。

コミュニケーションの場の最小単位であった動画をランキングによってつなぎ合わせ、動画の「送り手」と「受け手」の好奇心を刺激し、ニコニコ動画そのものを一種の大きなコミュニティの場にすることに成功しました。
当時は、「送り手」が趣味の一環で、主に動画や音声を編集、改編し新たな意味を加えたMADと言われる動画を投稿することが人気を博していました。クオリティが比較的低い場合でも、「参加者」はニコニコ動画特有のコメント機能を駆使して「送り手」とともによい動画に仕上げられることも魅力のひとつでした。

動画をコミュニケーションの場の中心として、MAD動画を中心に動画の組み合わせが数多くののユーザーによって無限に広がったのです。
現在はMADは権限侵害として削除され、広告や収益を上げることを目的とする完成された動画が中心となりました。

サービスの変革期を迎える

しかし、ユーザーが無限に広がることで、より強固なサーバーの構築が必要となったため、ニコニコ動画を黒字転換するまでの期間に4年という年月がかかり、十分な予算を投入できませんでした。その結果、ユーザーの過疎化が進んだことを対応するためにニコニコ動画の本質は変わっていきます。

具体的には、コメント機能の廃止により、「参加者のいるコミュニティ」から「送り手と受け手のみのメディア(媒介)」への変化です。

そのことが、「ニコニコ動画:Zero」で、大々的に告知されました。同時にサービスの総称が「ニコニコ動画」から「niconico」に変わり、「ニコニコ動画」はサイト内の動画視聴サービスのみを示す言葉になりました。「ニコニコ動画:Zero」でのアップデートは原点回帰を予定していましたが、大規模な新機能の追加などから、ニコニコ動画はひとつの総合メディアサイトとなりました。

大事なのは視聴者!?変化するユーザーのニーズ

niconicoになり、サービス内容やユーザーの質も変化しました。
サービスは、いかに視聴者を集める送り手を産みだすかが焦点となります。ユーザーのニーズに応える争点は、「動画にコメントする参加者」から、「再生される動画や投稿されるものを見る視聴者」へと代わりました。ユーザーの楽しむ対象が動画でのコミュニケーションから、動画を投稿する投稿者に変わることで、動画そのもののクオリティや、投稿者は誰かということが重要視されるようになりました。
このようにニコニコ動画niconico)はサイトの趣旨から大きく変わっていきました。

変化の激しいこの時代、S-Collection株式会社は、柔軟に変化しながら世の中のニーズに合わせた情報発信をしていきます。